歯ぎしり

歯ぎしりの治療について

 
睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)はほぼ全ての人がしているストレス発散の手段といわれております。無意識での行為であるだけに止めさせることはできませんし、適していない器具等で無理に止めさせることで、胃潰瘍を発症するなどの報告もあります。
しかし歯周組織や歯自体に問題を起こす歯ぎしりパターンを、ダメージを起こさない歯ぎしりパターンに変えることは可能です。また、歯ぎしりは噛み合わせや顎関節症と密接に関係しているケースが多く、これらを関連付けて治療していくことで、劇的に症状が改善されることが多々あります。
 

ブラックスチェッカーを用いた歯ぎしり(ブラキシズム)治療

 

ブラキシズム(歯ぎしり)とは、具体的には強力なお口の周りの筋肉による上下の歯のグライディング(左右にすり合わせる)運動です。
 
以下の症状や事例は睡眠時ブラキシズム(歯ぎしり)に関係していると想定がされます。
①歯の破折(歯が折れる)
②過剰な咬耗(異常にすり減る)
③アブフラクション(歯の根元のヘコみ)
④象牙質知覚過敏症(しみるところがある)
⑤局所的垂直性歯槽骨吸収(一部の骨が局所的に吸収する)   

ところが、睡眠時のブラキシズム(歯ぎしり)は無意識のうちに行われているため、そのブラキシズム時の咬合接触部位(どこが強く当たっているか)は予想が大変難しく、院内では観察することはできません。
 
そこでブラックスチェッカーを用いることで、睡眠時の口腔内を観察することが可能となります。
 

歯ぎしり治療の流れ

 
①まず2枚のブラックスチェッカーをお渡し致します。それぞれ別の日に装着して寝て観測していただきます。
そのブラックスチェッカーを分析し、パターン分けをしていきます。そのうえでどのような治療をするのが効果的か治療計画を立てていきます。
③治療を進めることで、歯周組織や歯自体に問題を起こす歯ぎしりパターンを、ダメージを起こさない歯ぎしりパターンに変えることが可能となります。